初めての海外旅行に選んだ台湾。
前編では「なぜ50代になって初めての海外旅行に台湾を選んだのか」。
中編では、eSIMのトラブルから始まり、台湾の交通事情、シェラトングランド台北ホテル、鼎泰豊、寧夏夜市など、台湾に到着して実際に感じたことを書きました。
そして今回が後編です。
十分、九份、北投温泉、士林夜市、龍山寺、中正紀念堂。
5泊6日でいろいろな場所を巡りました。
もちろん、どこも楽しかった。
でも日本へ帰ってきた今、一番心に残っているのは有名な観光地でも台湾グルメでもありません。
台湾で出会った人たちでした。
今回の旅行で、台湾という国に対する私の印象は大きく変わりました。
十分で初めてのランタン上げ

2日目は、今回の台湾旅行で特に楽しみにしていた十分と九份へ向かいました。
土日はかなり混雑するようなので、台湾に到着した翌日の平日に行くことにしました。
MRTと台湾鉄道を乗り継ぎ、約2時間。
十分に到着して、今回の旅の目的の一つだったランタン上げを体験しました。
約1,000円で楽しめたランタン上げ
ランタンは単色なら200元、複数色なら300元ほどでした。
色によって願い事の意味が違うようで、私が選んだ赤色は、
「健康運・長寿・いつまでも健やかに過ごせますように」
という意味。
……と言いつつ、実際には欲望に任せていろいろな願いを書きました(笑)。
赤色を選んだもう一つの理由は単純で、
「空に上がったとき、一番きれいなんじゃないか」
と思ったからです。
十分にはランタン上げのお店がいくつもあり、正直どこを選べばいいのか分かりませんでした。
でも、私が選んだお店のお兄さんが写真や動画を撮るのが本当に上手かった。
ランタンを上げる瞬間をきれいに撮影してくれて、今回の台湾旅行でも特にお気に入りの動画になりました。
日本円にして1,000円ほど。
これだけ楽しめるなら、また誰かと台湾へ来たときにもやってみたいと思います。
九份へ|夜景を見られなかったのも旅の思い出

十分を楽しんだあとは、電車で瑞芳駅へ戻り、そこからバスで九份へ向かいました。
瑞芳駅から九份までは徒歩とバスで30分弱。
バスはかなり混雑していました。
初めて歩いた九份は想像以上にハードだった
九份は赤い提灯と細い路地で知られる、台湾屈指の人気観光地。
実際に歩いてみると、細い道にたくさんのお店が並び、階段の先には提灯が続いています。
確かに幻想的です。
ただ……。
暑い(笑)。
しかも坂道と階段が多く、道も細い。
台湾の高温多湿の中を歩き続け、かなり体力を消耗しました。
本来は暗くなるまで滞在して、提灯が灯った九份を見て帰る予定でした。
しかし初めての海外旅行。
夜遅くまで知らない土地にいることへの不安もあり、疲れていたこともあって、夕方には引き上げることにしました。
旅行は予定通りにはいかない。
でも、それも含めて旅なんだと思います。
次は夜の九份を見てみたい
帰りは疲れ果ててしまい、九份から瑞芳駅までタクシーを利用しました。
料金は220元。
バスよりは高いですが、日本のタクシー料金と比較すると利用しやすい価格です。
そして、このときすでに思っていました。
「次に来たときは、もう少し暗くなるまで九份にいたいな」
一度行ったばかりの場所なのに、もう「次」を考えていました。
台湾グルメ・街歩き・温泉|5泊6日でも足りなかった
3日目以降も台湾をかなり歩き回りました。
台湾の朝食として有名な阜杭豆漿。
横浜の赤レンガ倉庫を少し思わせる華山1914文化創意産業園区。
昔ながらの街並みが残る迪化街では、お土産を見て回りました。
そして4日目には北投温泉へ。
温泉好きとして楽しみにしていた場所ですが……。
真夏の台湾で温泉街を歩くのは暑すぎました(笑)。
ここは冬にもう一度来てみたい場所です。
士林夜市で台湾グルメを満喫
その後は台湾最大級の士林夜市へ。
行列のできる大鶏排(ダージーパイ)を食べ、人気のエリンギ屋台「燒烤杏鮑菇」、そして台湾で気に入った西瓜汁。
台湾らしい夜市の雰囲気を満喫することができました。
初日に寧夏夜市へ行ったときは、暑さや独特の匂いであまり食欲が湧かなかった私。
数日過ごして、少しずつ台湾に慣れてきたのかもしれません。
夜の龍山寺で引いた台湾のおみくじは「大吉」

事前に調べたとき、周辺の雰囲気について少し気になっていたのが龍山寺でした。
それでも、ライトアップされた龍山寺をどうしても見てみたかった。
実際に訪れてみると、台北中心部とは少し違う、独特の雰囲気があります。
そして龍山寺では、台湾式のおみくじにも挑戦しました。
結果は……
大吉。
50歳になって初めて海外へ来て、台湾のお寺で大吉を引く。
なんだかうれしくなりました(笑)。
おみくじ自体は無料でしたが、お賽銭は少し多めに入れてきました。
その後は近くの**艋舺夜市(華西街夜市)**も散策。
台北中心部とはまた違った、少しディープな台湾を見ることができました。
個人的には、初めて訪れるのであれば、あまり夜遅くならない時間帯に回った方が安心かなと感じました。
台湾最後の夜は中正紀念堂へ

そして5日目。
台湾で過ごす最後の夜です。
中正紀念堂を訪れ、衛兵交代式を見学。
その後、春水堂でタピオカミルクティーを飲み、西門で火鍋を食べました。
十分。
九份。
阜杭豆漿。
華山1914文化創意産業園区。
迪化街。
北投温泉。
士林夜市。
龍山寺。
中正紀念堂。
振り返ってみれば、本当にいろいろな場所へ行きました。
正直に言います。
初めての海外旅行、すべてが楽しすぎました。
でも、台湾へ来て変わったのは、それだけではありません。
台湾へ来て、私の中のイメージが変わった
今回台湾へ来るまで、私は台湾の文化や人々について、きちんと理解していたとは言えませんでした。
日本で生活している中で見聞きする海外の人たちの印象と、どこか重ねて考えていた部分もあったと思います。
しかし、実際に台湾へ来てみると、その印象は大きく変わりました。
私が台湾で何度も感じたのは、
ルールを守る。
周囲の人に気を遣う。
困っている人がいたら助ける。
ということでした。
どこか昔の日本に似ていると感じた
駅ではきちんと列に並ぶ。
電車の中では大声で話さない。
小さな子どもが公共の場所で騒いだり走り回ったりすれば、親御さんがきちんと注意する。
優先席や列の並び方などでも、ルールから外れていれば周囲の人が声をかける場面を見ました。
もちろん、たった6日間滞在した旅行者である私が台湾全体を語ることはできません。
それでも、私が実際に見た台湾には、
どこか私が子どもの頃の日本に近いような感覚
がありました。
言葉が通じなくても助けてくれた台湾の人たち
そして今回の台湾旅行で、何より印象に残ったのが人の親切さです。
駅でトイレへ行きたかったとき。
トイレが改札の外にあり、どうすればいいのか分からない。
言葉もほとんど通じない。
それでも駅員さんは、私が困っていることを理解し、きちんと対応してくれました。
薬局で買い物をしていたときには、店員さんではなく近くにいたお客さんが買い物かごを取ってくれました。
お土産を買うとき、小銭の種類が分からず迷っていると、
「それだよ」
という感じで教えてくれた人もいました。
一つ一つは、本当に小さな出来事です。
でも初めての海外旅行で緊張していた私にとって、こうした小さな親切が本当にありがたかった。
観光地以上に記憶に残ったもの
鼎泰豊やホテルのような接客のプロだけではありません。
駅でも、コンビニでも、薬局でも、街中でも。
台湾の至るところで、人の温かさに触れました。
だからこそ私は、
「初めての海外旅行に台湾を選んで、本当に良かった」
と思っています。
そして、これが私がもう一度台湾へ行きたいと思った一番の理由なのかもしれません。
台湾5泊6日の旅行費用は約9万円
今回の旅行では、航空券を含め、実際に使ったお金を合計しても5泊6日で約9万円でした。
もちろん、ホテルや航空券では、これまで貯めてきたポイントや特典も活用しています。
最終日はホテルからMRTで松山空港へ。
帰国便でもSFCの特典を利用して空港ラウンジへ入り、最後の台湾料理を食べながら、ゆっくり飛行機を待つことができました。
そして日本へ。
私にとって初めての海外旅行が終わりました。
50代、次は一人で台湾へ行ってみたい
真夏だったので、とにかく暑かった。
九份では疲れてしまい、楽しみにしていた夜景を見る前に帰りました。
北投温泉は暑すぎた(笑)。
eSIMではいきなりつまずきました。
バスではお釣りが出ないことも知らなかった。
言葉が分からず困ったこともありました。
それでも。
いや、そんな失敗も全部含めて、
忘れることのできない初めての海外旅行になりました。
そして帰国した今、思っていることがあります。
もう一度、台湾へ行きたい。
今度は季節を変えて。
今回行けなかった場所へ行って。
九份の夜景も見て。
そして次は――
一人でも台湾を旅してみたい。
50歳からでも、知らない世界はまだたくさんある
50歳になって初めて海外へ出てみて、改めて思いました。
まだまだ私には知らない場所がある。
知らない文化がある。
知らない人がいる。
そして、
知らなかった自分自身もいる。
50代になったからといって、新しいことを経験するのに遅いわけではありません。
むしろ50歳になった今だからこそ、若い頃とは違った見方ができることもあるのかもしれません。
これからもいろいろな場所へ行き、
いろいろな人と出会い、
いろいろなことを経験して、
まだまだ成長していきたいと思います。
人生は終わらない。
50代、まだ終わらない。














































